学生実習

2004.8.19〜20


8月19日午前〜20日昼まで、滋賀県の自治医大生が、恒例の夏季実習に来てくれました。


今回は、4年生のA君と、3年生のK君。まだ大学で臨床研修(ベッドサイド研修)はほとんど受けていないので、見学が中心となりました。


最初の日は、外来の見学・心電図とり・患者さんへの健康指導などをやってもらいました。患者さんには採血などしてもらうわけにはいかず、まずは自分たちで採血。翌日採血結果を持って帰ってもらいます。


3年生は経験も少なく、看護師の指導を受けながらの採血体験。こうして一つ一つ経験しながら大きく成長していってくれることでしょう。


午後からは、三種混合ワクチンの予防接種につきあってもらい、接種する中村先生について、介助をしてもらいました。「健康な子供」に触れてもらうのも大切です。


泣きわめく子供(3ヶ月〜2歳)をなだめる4年生。4年生もとなると結構対応も上手になるのかな? いい顔しているよ。予防接種の後は保健師との健康教室の会議に出てもらいました。


その後、せっかくの診療所研修なので往診にもついてもらいました。必死で?血圧を測る3年生。四肢の拘縮の強い人なので、血圧測定も結構大変ですよ。(患者さんご家族の了解を得ています)


学生さん、ひたむきな態度がいいですね。病気自体についての説明や、診察の仕方云々はこれから勉強してもらうことにして、大体の雰囲気をつかんでもらえたらと思います。


夕方、ケースカンファランス(ケア会議)に望む二人、ほとんど休んでいる暇はないので、お疲れかも? ケースカンファランスは、開業医さんなどではなかなかできないでしょうし、地域医療に携わる診療所ならではのものではないでしょうか?


医師・看護師・保健師・在宅介護センター・ヘルパー・理学療法士・デイサービスの職員などが集まって行う町内の要介護状態の人の情報交換は非常に役立ちます。ヘルパーさんの困っていることと、医師の治療方針とのつき合わせなど、フラットな関係でしゃべることができます。


翌朝は、伊吹山登山してきた2人・・・郷土を知ること、郷土を好きになってもらうこと、地域住民を好きになってもらうことが一番かと思います。
12時前に帰ってきたので、今度は調剤を手伝ってもらいます。


診療所前にある『いぶきやさぶろう』の看板でポーズする2人、やっぱり若い! 今が旬の時期ですよね。学生生活を楽しんで、力を貯めて、頑張ってください。いいドクターになってくれることと思います。

 今回の実習は、1日半という短い間で、3、4年生という特に地域医療のデューティ(義務)のない比較的気楽な実習になったものと思います。夜はペンションいぶきで、美味しい料理に堪能しながら学生生活の様子などを聞かせてもらいました。大学での勉強は大変だと思いますけど、彼らなりにいろんな趣味や楽しみを見つけてしぶとく?エンジョイしている様子が伺えました。

 伊吹山に登ったことがないというA君、滋賀県民としてはやはり郷土を知ることが大事だと思いますので、登山してもらいました(革靴で)。これまで何年も実習を受け入れてきましたが、実習中に登山したのは彼らが初めてです(^^;)。東日本大会(医学部)でバドミントン優勝しているA君、ダンスを楽しむK君など楽しいキャラで将来有望と思いました。