O先生、訪問 2006.5.24〜26

畑野秀樹先生

このたびは大変お世話になりありがとうございました。
お天気にもめぐまれ、
伊吹山や緑の風景集落のひとつひとつがとてもすばらしかったです。
まだまだ日も浅く、おじゃやまな時期に
外部の者を心よく受け入れてくださった先生の勇気や皆様に感謝。
どの部署に行っても、皆さん本当に快く、こころから楽しかったです。

全くまとまりないのですが、思いついたことなど、並べてみます。

このフィードバック(&PCBMに流した分も)、全部でも一部でも
先生のご判断でどのように公開していただいてもかまいません。
(ああ、でも、読みかえしたら、何が書いてあるかわかりませんねえ。すみません)

> 1)施設全体のハード面

・おっしゃるとおり、とくに、患者さん利用者さんの使う部分
「できてしまった以上は使い方次第」ですね。
・採光や質感明るくゆったりとよかったですし、、
オムツ換え多目的室や子どもコーナーの工夫は、使う人にやさしく
・職員領域や会議室など上手に配置されていると思いました。
・見落としてしまったのか、あえて、作っていないのかわかりませんが、
センター長以外の所属長?の場所はありましたっけ?
みんなで使う場という意味では、とてもすばらしいと思いましたが、一方、
たとえば、スタッフが上司や他の部署のひとにちょっと相談したいとき、
「妊娠して仕事どうしょう」とか「今の配属は少々つらい」とか
気軽にこそっと訪ねられる場所が欲しいときもあるかもしれませんね。
・リハ室のあき時間がもったいないかも
人的ソフトとも絡むと思うのですが、評価やメニュウ作りなど、リハ職でないと難し
いことと、リハ職でない人でも出来ることを整理して、せっかくの設備をいっぱい
つかえたらいいですね。
皆さん、リハ、ということで、デイサービスと違っった期待をされているようです
し、老健もリハ重視施設ですものね。

・老健のユニットはじめ、模様替え?はいつでもなんでもありですね。

> 2)施設全体のソフト面

・委員会やカンファの種類とメンバー、時間、目的の確認

栄養委員会に出させていただきましたが、よかったです。
給食内容を検討することももちろんですが、
部署の意見をまとめ、発表する。といういい勉強の場になるとおもいました。
時間的には大変かもしれませんが、いろいろな委員会(と効率のよい進め方)は必要
ですね。

いぶき診療所としての外のサービスとの自然な連携の歴史とすばらしさをカンファで
感じました。貴センターの場合、外の連携から先で、中の連携が後というパターンな
のかなと思いますが、あのカンファが自然に出来るのだから、何でも大丈夫と思いま
した。

・役割分担(自分がプロを目指すところ)と共同して(みんなで)するところ

スタッフ一人一人は、大変熱心に患者さん、利用者さん、のことを考えていられ
るように思います。
加えて、
自分の情報が(医師に限らず)、他の職種にいかに役立つか、と言う視点も大切にし
ていきたいと思います。それは、もちろん、それが、患者さん利用者さんのためなの
ですから。
どこを、いっしょに行動して、どこをばらばらに行動する。とか、
(外来NSが付くか、付かないかのように、老健回診とかも)
ここは自分の仕事で、ここはあなたが得意だから教えて。というところを
意識することも必要かと思います。(部署で分けたり、職種で分けたり、いろいろと
思いますが)
そして、誰でもやる重なりと言うことが大切といわれていますが、
この重なりの強さは貴センターのすばらしさですね。

・情報の共有ー改めてカンファを開かなくても、日々の診療の中で、出来ること。
 新規や退所の入居者だったり、新規のデイ、リハなどの利用者開始や変化時の申し
送りなど

・おっしゃるとおり、経験者→初心者の段階ですね。
でも、どちらも、マイナスの負担でなく、頑張っているようにみえました。
たとえば、声かけなど、慣れないと上手くいかないことも多いかと思いますが、
経験と、学習と両方必要ですよね。
ケースごとのカンファもですが、たとえば、症状やケアの仕方、などの学習会もいい
かも。若い先生に老健の認知とか、機能評価とか、シリーズのレクチャーをしてもら
えば、
自分もスタッフも勉強になるし、仲良くいっしょに考える場にもなりますね。

・ただし、あんまり、会議カンファでも疲れちゃうので、申し送りに参加してとか、
一緒に回診とか、一緒にプランを作るとか、日々の流れの中で、
意識してということでしょうか。

・とすると、まずは、在宅組みDr と 老健組みDr でもいいのかもしれませんね。
往診のコマなど振り分けたとしても、
部署の研修や仲良し会なども含めて、担当制?

・電子カルテなんかは、なれって事が大きいのでしょうね。
あせらなくって十分。患者さんも、結構興味深げに、みてましたね。

・事務の仕事は、一見わかりにくいですが、役場にしろ、私的医療法人にしろ、
この人たちがしっかりしているところは、医療職もしっかり医療を出来るし、
感じのいい、ひろがっていく施設と言う印象があります。
当たり前の書類、金銭、管理、渉外接遇などがスムーズに確実に進められている
施設はお客としても感じがいいです。
(送っていただいたからほめるわけではないのですが・・・)
さらに、事業計画など先生の想いの片腕?としてどんどん「お願い」すればいいと思
います。

・直接接する看護介護の自然とでてくる親身な暖かさは、これからも大切にして欲し
いものと思いました。
なんといっても、接する密度は大ですよね。

・とても精力的にいいお仕事をされているケママネさん、ソーシャルワーカーさんの
お仕事がみんなに伝わり、
その情報がみんなに入るといいですね。

> 3)スタッフの雰囲気

とてもいい感じでした。
どの部署に行っても、快く親しげに受け入れていただき、大変いい気分でした。
きっと、利用者さんやご家族にも同じように快く接していらっしゃると思います。

少し、立ち話で、させていただいたのですが、
デイケア送迎バスで、少し年配の運転手さんと、若いスタッフと、利用者さんと、
バスの中でおしゃべりがはずんでいました。
道行く保育園の子どもをみて、自分の保育園だったという若いスタッフ。
スキー場をみあげて、自分たちがはやっていたスキー板の銘柄を話す利用者さんと、
今のウエアを話すスタッフ。
もちろん仕事として、利用者と提供者、デイ担当と送迎運転手さんなんだけど、
みんな同じ住民として、とてもいい雰囲気にかかわっていて、
ああ、いぶきのセンターらしい象徴だな。いいな。と思いました。

先生のおしつけない、それでいて、まず、ご自身が一生懸命なそのやり方が
スタッフを生き生きさせていると思います。

> 4)よかったと思うところ

・スタッフが住民意識を持っているし、
 生き生き頑張っている。きちんとお話ができる。( 詳細は2) 3))

・医師のイブニングカンファなど、シェアし、共に学べる体制。
すばらしいとおもいました。忙しい毎日でエネルギーも必要で大変だけれど
自身の伸び悩みと言うものが気になってくるし、また、自分も自分のやる方に固まっ
てしまうのをチェックしてくれる機構になるますよね。若い先生は、よく勉強してい
ると反省しました。
また、患者さんの、どの先生が見てくれても自分をわかってくれているという満足度
にもつながると思います。いいことだ、と思ってもなかなか日々流されて出来ないこ
とを
立派ですね。

・病院とのやりとりはたいへんだったかもしれませんが、先生がさっと病院訪問され
たことは両者(センター、病院、また若い先生にとっても)にとって、とてもよかっ
たと思います。
上手につかえなければ、結局困るのは、患者さんですものね。
私もなんとなく「おねがい」言う感覚で仕事をしてしまうことが多いのですが、
今までのやり方を、ふりかえり、また、病院側にも確認しつつ、
文句に終わらせず、次へのステップにつなげたという、すばらしいお仕事だったと思
います。

・医学判断はもちろんですが、人との関係や、動き方を、若い先生に伝えていらっ
しゃることはうらやましいです。(意識されて、いらっしゃらないかもしれません
が、、
 若い先生から報告があがったとき、ちゃんと同行されて、対応されていますね。
 あれを、共有できるのはすごい財産です。)

・畑野先生も中村先生も個性豊かに、ご自身のやり方で、本当にやさしい外来をされ
ていますね。
 (先生の診察のあと背中を支えて起こすシーンと中村先生の呼び込みシーンいいで
すねえ。)

・なんといっても皆さんの熱心さ

> 5)改善した方がいいと思うところ

まだ変に固まっているところがなく、大きくどこを改善という問題はないように思い
ます。小さいことは、まだ調整の段階でしょうが

> 6)よりよい施設運営のためになりそうなところ

・固い話ですが、組織図というか、所属?グループ?と長?リーダー?をはっき
りすることも必要かもしれません。
それは、トップダウンのピラミッドためでなく、ダウントップ?のため。
組織が大きくなれば、すべての思いを直接 センター長が聞くことは難しくなるかも
しれません。
もちろん、そのための努力は必要で、先生には申し上げるには及びませんが、
気持ちがあっても、物理的時間的に、難しいことがでてくるかもしれません。
そんなとき、
まず、自分の長、自分の立場を一番わかってくれる人に話せたり、提案したりしやす
いシステムになっていて、
それで、結果として、みんなが共有できるシステムが構築できるように。

・そのうえで、
たとえば、センター長と事務長。看護介護長?
(施設により、看護長と介護長、リハビリの長、ソーシャルワーカーの長など少しつ
づ違っているようですが)
違う立場(職種)のものが密に関係して、想いを確認すること。
今までの流れの中で先生の組みやすい方、これから調整の必要な方がおありかと思い
ますが、
お互いの部署職種や役割や自分部署職種の役割、方針の進め方を
話していく場所も、重きを置いていいようです。
ケアカンファというより、業務カンファというか、事業カンファ?

あはははは。まとまりなくだらだらとすみません。

親の背中を見て子どもが育つといわれるに、スタッフも、お子さんも
先生が本当に一生懸命されていることを感じられるので、
みんなが一生懸命になれるのだと思います。

人様のことはいろいろ言えても、自分では、
怒っては落ち込み、うまく進まず落ち込みの日々ですが、
こんなに頑張っている仲間がいるということは、
私も私のやり方でしかできないけれど、
それで、しっかり頑張っていこうと、とても元気付けられました。
何年かして、あのときねえ。すごいねえ。といえるように、
一緒に頑張りましょう。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。