研修医研修(地域医療)

2006.7.10〜7.14 N病院初期研修医 S.Y.


朝 8:15〜

朝ミーティング
午前 8:30〜

外来実習

担当:畑野

老健介護

担当:今井

薬剤師・栄養士

担当:久保・丸本

在宅支援

担当:谷川

外来

担当:畑野・鈴木

昼 12:30〜

昼食、休憩
午後 14:00〜 訪問診療

担当:畑野

老健介護

担当:勝居

出張所外来
@板並出張所&大久保出張所
担当:中村

訪問診療

担当:中村

研修まとめ

最終フィードバック

夕方 18:00〜

カンファレンス、1日の振り返り

◆プログラムの評価

■自習全体の満足度
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 病院にいる時に、患者背景というものはほとんど意識したことはありません。今回の研修では様々な患者に会い、自宅・老健での暮らし、保健・福祉・介護の問題がじかに見られたことが良かった。

■外来研修(担当:畑野)
  悪かった0%                 ↓    100%良かった

 外来患者の人数の多さに、地域をしょって立っている診療所というのを実感した。レントゲン、エコーなどを全部自分でやるのは大変だと思った。最初ということもあり、自分の積極性が足りなかった。レントゲンを自分で撮影させてもらって良かった。

■訪問診療(担当:畑野)
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 つい先月までずっと小児科をローテートしており、久々に大人の所見をとった。できるだけ家にいたいという患者と、それを受け入れる家族との良好な関係を見ることができて良かった。それをサポートするためにも、行政や訪問診療の大切さがわかった。

■オリエンテーション(担当:鈴木・臼井)
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 合間を無ってやってもらった。前もって、いろんなところに相談していただいて、感謝しております。

■老健介護(担当:今井・勝居)
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 実際に介護を中心として研修したが、普段何気なく指示している内容がこんなにも大変である、というのを再認識した。人手が足りないというのも現場で体験できたのでわかった。服の着せ方、脱がせ方のコツを教えてもらった。

■歓迎夕食会(担当:畑野・鈴木・臼井)
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 午前入浴介護、午後シーツ交換と汗だくになった。その後のビールは格別だった。ハンバーグも美味しかったです。

■調剤・栄養研修(担当:久保・丸本)
  悪かった0%                     ↓100%良かった
                    

 調剤:間違えずにやることの難しさを学んだ。薬の形、分割の仕方を見ることができて良かった。分包前後のチェック方法を知った。

 栄養:スクリーニングからのリスク、患者の拾い上げから適切に食事の形態やカロリーを考えておられて勉強になった。

■出張所外来研修(担当:中村)
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 板並出張所を最初見たときは、プレハブ小屋であり、ぎょっとした。しかし診察は十分にできることを認識した。大久保出張所は、建物、器材ともに充実しているように感じた。

■在宅支援実習(担当:谷川)
  悪かった0%                     ↓100%良かった
                    

 おおよその流れは理解しているつもりだったので、実際的で細かい内容の質問をしたり、同行してケアマネの実際の仕事を身近に見られて良かった。

■訪問診療実習(担当:中村)
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 10日に往診した人のところに行った。前回脱水でぐったりしていた人が少し元気になっていた。こういう医療(入院でなく在宅)もある、ということは刺激になった。

■外来診療実習(担当:畑野・鈴木)
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 今日はいろんな患者がやってきた。骨塩定量ができるのには驚いた(PC98というのも)。畑野Drに皮膚疾患の治療法の勉強について聞けたのが良かった。

■カンファレンス
  悪かった0%             ↓        100%良かった

 初日、2日目と結構疲れてウトウトしそうになった。どんなに忙しくても少ない人数でも問題症例を話し合える場は大切だと思った。

◆施設について

■施設(食事・宿泊・入浴)環境について
  悪かった0%                     ↓100%良かった
 
 
 毎日非常に快適でした。

◆スタッフの存在

■スタッフの存在があなたの実習にはたした役割についてなんでも教えてください

畑野医師:どんなに忙しいときでも丁寧に対応していただきました。地域医療のまとめ役(包括ケア)とはどういうものかを実際に見させてもらいました。

中村医師:板並出張所に同行したのが一番の思い出です。あんな小さな所でも診療ができるということを教えてもらいました。

臼井医師:今回のメニューでは、ほとんど同行できませんでしたが、常に気を配ってもらいました。

鈴木医師:今回の研修のやりとりをやってもらいました。常に迅速な対応をしてもらい、自分のちんたらした対応で失礼しました。鈴木先生にも気を配ってもらいました。

今井さん:仕事(介護)の内容を教えていただきました。人手不足なのと仕事が大変なのと、残業が多いことなど聞きました。

久保さん:忙しい中、実際に調剤させて頂いたり、仕事の説明、漢方の話が聞けました。

丸本さん:仕事の流れ(スクリーニング→拾い上げ→栄養管理)。実際に食べているところを見たり、食事を確認したりと、丁寧な仕事でした。

谷川さん:介護保険の細かい質問をしたり、実際に介護保険を利用されている人の自宅まで伺って、様子を聞いたりと大変参考になりました。

窪田さん:老人保健施設の説明をしていただきました。どうもありがとうございます。

◆研修のまとめ

■この1週間の研修で印象に残ったことを挙げてください

・外来患者の人数の多さ、医療従事者が少なく、一人一人の負担が大きいこと
○訪問診療の時、ターミナルの患者を在宅で診る現場を見られたこと
・介護(入浴、着替え、シーツ交換)の大変さ
・板並出張所の小ささ。ただし小さいといってもきちんと診療はできる
・地域での栄養管理の実際を見られたこと
・介護保険の疑問点を解決できたこと。ケアマネの仕事を実際に見られたこと。
・いろいろな職種の現場を実際に見られたこと。

■今回の研修で評価できることを教えてください

・地域医療だけでなく、様々な業種(介護、看護、ケアマネ)の仕事を見ることで、”包括ケア”というものを見て、感じることができたこと

■今回の研修の反省点があったら教えてください

・今まで車椅子からポータブルトイレやベッドへの移乗できていると思っていたが、介護士さんから間違っていると指摘された。今後、なかなか指摘されることがないので、よいきっかけ、刺激になった。
・もう少し積極的に動けばよかったかと思う。

■今回の研修を通して何か今後の目標は浮かび上がりましたか?

・まだまだ半人前で、医療のことすら十分にわかっていないが、医師は医療だけすればよいというわけでなく、他のスタッフの業種を理解し、上手に保健・福祉・介護サービスを利用できるよう、身体的だけでなく、トータルに患者を診られるようになること。

■その他なんでもどうぞ

・大学在学中に、青森県下北半島にあるO町で地域医療研修をしました。その時はまだ学生で、医療の内容を追うことが精一杯だったように記憶している。今回は研修医として地域医療を研修しました。学生の時とは違った目線で物事を見られるなっており、少しは成長しているように感じました。


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