看護実習(@地域包括ケアセンターいぶき)

2006.9.3〜9.6
・・・看護師実習プログラム


朝ミーティング

朝ミーティング

午前

移動

フリー

老健介護

担当:二宮・今井

訪問看護

担当:堀

昼食、休憩

午後

伊吹山花観察

担当:臼井

訪問診療

担当:畑野

老健介護

担当:二宮・今井

地域視察

夕方

歓迎会


Hさん

◆プログラムの評価

■研修全体の満足
  悪かった0%                     ↓100%良かった

 きちんとした研修の形もとらず、また、私たち自身が夏休みの息抜きを兼ねた軽い気持ちで行ってしまったにも関わらず、なんとその収穫の多い事か。あのまま翌日も普通に仕事が出来そうな、いや、したくなるような雰囲気。恐るべし畑野ワールドです。もしかしたら、第2の故郷?と思わせる不思議な魅力のある伊吹。

■伊吹山花観察(担当 畑野、臼井)
  悪かった0%                      ↓100%良かった

 自然の美しさ、営みに勝るものなし。生きるもの全てに意味があり、価値がある。人間も同じですね。何のために生きているのかと問われたら、花はなんて答えるのでしょうか。そんなこと考えて生きてないか、なんて考えたりして。ただひたすら生きる姿の美しさをいつも自然は教えてくれます。ありがとう、伊吹山の自然。

■訪問診療(担当 畑野)
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 「家で過ごす」という当たり前のことが出来るには、それを当然の事と思ってくれる人がいなければ出来ません。畑野先生と一緒にいるとそれが何の気負いもなく、当たり前に出来るような気がしました。いつも往診について行って考えていきたいです。そういう時間を自分は過ごしていきたいです。地域の方たちもそれが当たり前と思っているのか、そういう地域を畑野先生が作り上げられたのか・・・。これを当たり前と思える人でありたい、そういう思いがまた更に強くなりました。こういう機会を与えて頂けた事100%以上に満足しています。

■老健介護(担当 二宮/今井)
  悪かった0%                      ↓100%良かった

 病院がどういう所なのかを改めて感じさせられました。少なくともそれぞれの生活が全く見えていないな、と。病院では病気を見るのは当たり前。それを踏まえた生活をどう考えていくかが看護師の役割の1つと思っていても、まだまだ患者さんは身体的にも精神的にも困っている状態で退院されその後を過ごしているのかと。それに気付かなくなっている事や何も出来ないでいることに気付き不安を感じます。何が出来ていないのか、何が必要なのか考えるきっかけになりました。

■歓迎夕食会(担当 たくさん)
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 本当にありがとうございました。スタッフ全員には「分け隔てなく」という事が言葉だけでなく、態度そのものに染み付いているのでしょう。どんな人も受け入れてくれる大きな大きな器となって見えました。素晴らしい事です。

■訪問看護(担当 堀)
  悪かった0%                      ↓100%良かった

 在宅にするまでの苦労はあっても、私たちはいろいろな人の力を合わせてあなたを支えていきたいです、一緒に考えて行きたいです、と言えるのが訪問看護でしょうか。看護の原点だと勝手に位置付けています。したくても出来ないでいること、忘れかけている事、もう忘れてしまった事、いろいろな事が詰まっていました。病院でも老健施設も訪問看護も診療科も関係なく看護は存在すると思うのですが、今はちょっと変わってきました。特に病院ではその傾向が顕著に現れてはいないでしょうか? 自問しています。
 医療は人の生きる姿を変えています。そういう医療によって家に帰れない人、家で看たくても看てあげられないという家族。そういう人を家に帰してあげられるのは看護の力かも知れません。


フィードバック from hatabo

○二人の看護師さんへ、遠方をはるばる来ていただいて、本当にありがとうございました。若い女性と一緒の訪問診療はどぎまぎでした(^^;)。往診している患者さんや家族に対して、何をしてあげたらいいのか悩んでいる姿を見られたことを、私は自分の無能をさらけ出しているな、と思っていましたが、逆に「悩んでいる医師」像が新鮮に映ったのでしょうか? 
 80代、90代の患者さん自身の老衰状態は、在宅においては、「自然の姿」として捉えるしかなく、介護するご家族を励ますくらいしかできません。入院したら、経管栄養となっていたり中心静脈栄養になっているのでしょう。家においては、大切なお母さん、夫(妻)という存在であり、家庭が主人公。私たち医療者は、側方支援という役割を担います。

○歓迎会は、お二人の他に、老健やデイケア・リハビリを含めたケアセンターいぶきのスタッフ26名が参加し、賑やかに開催できました。全く違和感なく溶け込んでおられたのは、お二人の人柄だと思います。また、ケアセンタースタッフの仕事ぶりや歓迎会を通して、「みんなが同じ方向に向かって進んでいっていることがすごい」と話してくださり、第3者からのフィードバックに安心しました。2、3年かかって「いぶきオリジナル」を作れればいいなと思います。

○病院に帰ってから、またいつもの仕事に戻られると思います。正しいと思うことを信じて仲間を増やしていっていただければと思います。看護師・医師・その他のスタッフを巻き込んで、「その人にとっていい医療・看護とは」という視点で看る人を増やすことが、急性期病棟とはいえ、患者さんや家族はもちろん、スタッフにとっても満足になるのではないでしょうか。私がお役に立てることは少ないかもしれませんが、東の空を見ながらお二人の仕事姿を想像しています。

○伊吹山の花々は、いつでも私たちを優しく、時に厳しく迎えてくれます。またお会いしたいものです・・・


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