第38回 滋賀県国保地域医療学会

2006.11.12 @ピアザ淡海

医療費を減らし、地域住民が健康に安心して暮らせるまちにするために、真剣になって話し合える場所が国保地域医療学会です(他では無理)。自治医大卒業生の「たましい」は、国保によって育てていただいたんだと確信しました。


テーマ 〜変革期におけるこれからの国保直診のあり方について〜  開会式始まる


国保医学会会長、国保連合会理事長、国保診療施設運営協議会会長


滋賀県知事(代理)、医師会長、秋田県大森病院院長、滋賀県医療保険課課長


特別講演は、秋田県横田市立大森病院院長。
自治医大の先輩


素晴らしい地域包括ケアが行われていました


魅力ある病院作りにいろいろと取り組んでおられました。参考になります


女性専用外来などは、女医が増えつつある今日、ニーズが高まっているのではないでしょうか


研修医を受け入れ、安心して任せることのできる医師の育成が大事


これこそ、地域で求められている医師像ですよね。共感できます。


近江商人にもある「三方よし」の考えに通じるものがありそうです


一番大切なのは、トップの理念をスタッフ全員が共有し、実践すること


研究発表1は、彦根市におけるウォーキングサポート講座の取り組み


研究発表2は、高齢者の健康づくりと自主活動支援からみた筋力いきいき教室の効果


研究発表3は、大津市における大腸癌検診精密検査受診率向上への取り組み


研究発表4は、退院計画導入にあたり行った調査


研究発表5は、高齢ストーマ造設患者の家族支援


研究発表6は、抑制判断基準アセスメントフロー図作成の試み


研究発表7は、口腔ケアに対する看護師の意識調査 〜口腔ケア看護計画とケアボードを導入して〜


研究発表8は、園・学校におけるフッ素洗口 〜「滋賀県で一番むし歯の少ない町」をめざして〜 
優秀発表でした


長年の取り組みが如実に出ています。すごい


本当に滋賀県で一番になったR町


研究発表9は、急性期脳血管障害者の口腔ケア 〜嚥下機能評価の検討〜


研究発表10は、介護予防事業における「健口体操」を取り入れたセルフケア教育の評価


研究発表11は、小規模災害における公的医療機関の対処 〜迅速性についての検討〜


研究発表12は、変形性膝関節症に対する人工膝関節全置換術


パネルディスカッション
「これからの国保直診のあり方について」
 
パネリストは、湖北総合病院院長、米原市国保吉槻診療所長(地域包括ケアセンター副センター長)、公立甲賀病院居宅介護支援事業所看護師


司会は、湖南市立石部医療センター院長、助言者は秋田県横手市立大森病院院長
3人のパネリストが10〜20分ずつ発表されました


湖北総合病院院長は、地域医療に尽くしてきた病院の沿革、現在の四重苦、今後の病院改革について発表されました。


吉槻診療所長(ケアセンターいぶき副センター長)は、まさしく「いぶき」で取り組んでいる地域包括ケアについて発表されました


伊吹山テレビで放送された番組を流しながら、50数名のスタッフが高いモチベーションを持って仕事をしている様子を紹介してくれました


公立甲賀病院居宅介護支援事業所看護師は、境目のない医療・介護サービスの提供に工夫している様子を発表されました

 パネルディスカッションのメインディッシュは、地域包括ケアセンターいぶきの取り組みだったと思います。最終発言に畑野が指名されてしまいました。国保直診を存続させながら地域医療振興協会が運営する医療機関は、全国でもいぶきしかありません。
3年前2年前は畑野、昨年は中村医師の発表が優秀発表として採用され、今年まさしく地域包括ケアの新しい展開として、国保直診のひとつのモデルとなると思いました。