患者様訪問実習
2007.6〜

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滋賀医科大学4回生 KAです。

先日は、お忙しいところご指導頂き、ありがとうございました。実習のアンケートをお送りいたします。

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平成19年 6月11日(月) 天気(晴れ)

■経験したこと

 寝たきりになっていらっしゃる患者様と患者様の奥様と初めてお会いし、主に、23年間もご自宅で一人で介護されている奥様からお話を伺いました。また、患者様とは、リハビリを兼ねて行っているというジャンケンをし、楽しそうに接していただきました。<BR>

■印象に残ったこと

 23年間も一人で自宅で介護されている奥様の前向きな明るさが特に印象的でした。奥様も同じく高齢で、体力的にも一人で介護をするのはとても大変なはずですが、ご主人の身の回りもとてもきれいに保たれているし、また、楽しそうにご主人に接する様子から、とても深い愛情が感じ取られました。

■戸惑ったこと

 お話していて質問が尽きてしまうことがありましたが、お二人の雰囲気がとても私たちを和ませて下さったのか、何となく長居してしまいました。奥様から「次回の予定は」と切り出していただけたので区切りをつけることができましたが、あまり長居をすると患者様もお疲れになってしまうので良くないのに、なかなか帰ることを自分たちから切り出せず、申し訳なかったな、と反省しました。

■疑問に思ったこと

 これから高齢化社会になるというのに、増える高齢者の介護の実態はまだまだ厳しいものだと思いました。少子化で面倒を見てくれる子供は少ないし(子供がいない場合もある)、子供がいても仕事や家庭もあり、夫婦共働きでは、いったい誰が面倒を見るのだろう、と思いました。また、一人っ子同士の夫婦であれば、面倒を見なければならない親は4人もいるし、両方の両親とも近所に住んでいるということもなかなかないだろうし、かといって、介護サービスもかなり費用がかかる(今回の奥様のお話を聞いて驚きました)、さらに年金もろくに貰えなくなる、となると、ほとんど不可能ではないか、行政は一体何を考えているのか、と思いました。

■今日の気持ち

 もともと地域医療には興味がありましたが、実際に患者様宅でお話をいろいろ聞かせていただいて、患者様のご病気だけでなく、生活まるごとに深く関わっていく医療だということを実感し、さらに興味が湧きました。<BR>

■次回の目標

 医療や介護サービスに今後求めたいと思っている本音を伺いたいと思います。
A
滋賀医科大学4回生 KAです。

先日は、お忙しいところご指導頂き、ありがとうございました。実習のアンケートをお送りいたします。
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平成19年 7月23日(月) 天気(晴れ)

■経験したこと

 4件の患者様の往診に同行させていただきました。

■印象に残ったこと

 一人で生活されている痴呆の患者様を除き、どのご家族も、非常に明るく、ごく普通の生活の一部として自然な感じで介護をされていることがとても印象的でした。 また、どのご家族も、畑野先生にとても感謝されていることも、印象に残りました。

■戸惑ったこと

 一人で生活されている痴呆の患者様を訪問したとき、自分の抱いていた痴呆のイメージと全く異なっていて、「本当に痴呆なのかな?」と思いました。先生が、痴呆と分かるような返答を誘導する質問をされてようやくわかりましたが、痴呆でない状態から接していたら、なかなか痴呆を発見するのは難しいのではないかな、と思いました。
 また、血圧測定をやらせていただきましたが、2回生の時に実習で行ったことがあったにもかかわらず、きちんと測定できなかったので、これからは基本的な診察方法についても自主的に練習しなければ、と、反省しました。

■疑問に思ったこと

 ある患者様のご家族から、これまで往診していただいた先生に対する患者様の気持ちが全然異なることをお聞きしました。その違いは何に因るのだろうか、と疑問に思いました。

■今日の気持ち

 今回は前回と異なり、往診に同行する形でしたが、いろいろな状態の患者様やご家庭を拝見することができたし、血圧測定なども体験させていただけたので、いろいろと勉強になりました。一つのご家庭に固定して訪問させていただくことも勉強になると思いますが、今回のような形も良いと思いました。
 今回の4件の訪問を通して、介護していらっしゃる方だけでなく、地域全体の温かみを感じたように思われます。

■次回の目標

 今回聞きそびれた、医療や介護サービスに今後求めたいと思っている本音を伺いたいと思います。
平成19年 12月13日(木) 天気(曇り)

■経験したこと

 Yさんのお宅を訪問させていただき、お話を伺いました。<BR>

■印象に残ったこと

 Yさんが、「いつも強いわけじゃなくて、時々ふと、誰かに後ろから抱きしめてもらいたい、と思うことがあるのよ。」とおしゃっていたことです。いつも活き活きとしていて、不平も滅多に漏らさず、周りからは「強くてすごい人」と思われている人にも、必ず辛い気持ちや悲しい気持ちはあるはずで、表立ってそのような気持ちを表さずに頑張っている人の弱い部分を、どんなに自分が忙しくて疲れている時にも敏感に感じ取って受け止められる人間になりたいと思いました。

 Yさんは、「『自宅での介護を選んだ私の選択は、間違っていませんでしたよね?』と聞くと、先生はいつも『うん。』と言ってくれるの。また日が経って同じことを聞くと、また同じ返事だけが返ってくるんだけど、それだけで、胸のつかえがとれて楽になって、『よし、また頑張るぞ。』と思えるのよ。」とおっしゃっていました。在宅介護をされているお家に往診をする医師は、介護を受けている患者さんを診察することはもちろんですが、介護をしている家族の方々の心理的な大きな支えになることで、大きな役目を果たしているのではないか、と思いました。

■戸惑ったこと

 今日、私は風邪のためマスクをして訪問させていただいたのですが、寝たきりの患者さんがいらっしゃるお宅に、風邪をひいた状態で伺っても良かったのかどうか、ケアセンターに着いた瞬間に気になりました。気になりながらも訪問してしまいましたが、大丈夫だったのでしょうか?

■疑問に思ったこと

 ミキサーですりつぶした食事に変えてから、低蛋白血漿(および、下肢の固縮)による浮腫が出てきた、ということでしたが、ミキサーですりつぶした食事の方が消化吸収しやすいように思えますが、どうしてなのでしょうか?そのような食事にしても十分に消化吸収できないくらいまで体力が低下されてしまった、ということなのでしょうか?

■今日の気持ち

 とても理想的な介護をされていて、しかもいつも明るく活き活きと楽しそうにされているYさんでも、実際は、辛くて誰かにすがって癒されたい気持ちはあること、また、そんな介護を行えていても、「自分の選択は間違っているのではないか」と疑問に思ってしまう、という本音をうかがい、地域医療とは、患者さんだけでなく、そのご家族の方々をも含めた医療である、ということを実感しました。また、そのような本音を、まだお会いして間もない私達に話してくださったのは、患者さんだけでなく、介護にあたるご家族の抱く不安感や苦労にも気付ける医師になってもらいたい、というメッセージだと受け止めました。今後、病院で患者さんやそのご家族と接するようになった時、きっと、今日の訪問でのYさんのお言葉を、何度も思い出すことになるだろうと思います。とても良い勉強をさせていただいて、ありがとうございました。

■次回の目標

 訪問実習は今日で終わりとなりましたが、今までにお会いした患者さん達や、畑野先生、中村先生、看護師さん達や病院のスタッフの方々とのやりとりを、今後の病院実習や研修、仕事に活かしていきたいと思います。医師の少ない地域での医療はとても大変そうでしたが、一方で、地域に根付き、患者さんやそのご家族の生活により深く関わる医療は、私の理想の、「身近なお医者さん」のイメージにとても近く、とても興味深かったです。

 お忙しい中、貴重な勉強をさせていただきまして、本当にありがとうございました。

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こんにちわ。滋賀医科大学1回生のONです。
先日は患者様宅訪問でお世話になりありがとうございました。

◆経験したこと

 患者様とじゃんけんをしたことです。みんなで結構長い時間(10分位)していたのですが、以前、患者様がリハビリでじゃんけんをよくされていたそうです。患者様とふれあったり、奥様と話してみて、患者様は私が思っていたより私たちが話しかけたことを理解されているように思いました。

◆疑問に思ったこと

 患者様のお尻の床ずれが思ってたよりもひどく感じたのですが、同じような症状の他の在宅患者や特老の患者も同じような感じなのか疑問に思いました。

◆印象に残ったこと

 私の祖父も脳梗塞で現在入院中で、胃ろうを医師から勧められたとき、たとえ誤嚥性肺炎になっても、人間の楽しみとして口から食べさせてあげたいということで子供たち(私のおば・おじ・母)が胃ろうに反対しましたが、それ以来医師や看護士の態度が冷たくなり、いろいろありまして医療不信を抱くようになりました。看護士は誤嚥性肺炎が怖いのかまったく祖父に食べさせてくれない状態なので、現在は子供たち3人が交代制で毎日食事を食べさせに行っています。今回の患者様の奥様も、患者様が口から食べたいという仕草をされていたので胃ろうを断ったという話を伺ったとき、すごく共感できました。

◆今日の気持ち

今回の患者様はいわゆる老々介護であるが、それでも奥様がすごく元気で患者様と一緒に生活を楽しんでおられる印象を受けました。私の祖父母はどちらも脳梗塞になり、祖父は入院中で祖母は老健に入所中です。そういうわけで、今回の患者様の奥様と共感する部分が多かったです。また、在宅介護という別の形態をとっておられるので、とても参考になり、より知識等が深められて今回の訪問実習はすごく良かったです。

◆戸惑ったこと

 特にありません。

◆次回の目標

 患者様の家の中でのバリアフリー(風呂・トイレ)を見せてもらったり、ゼラチンで固めた食事がどんなものかを見せてもらおうと思っています。また、今回聞けなかった質問(おしめのことや現在の医療制度に対する不満等)を聞こうと思っています。

 次回は7月下旬ぐらいに私たち3人と患者様の日程が合ったときに訪問する予定なのでまたよろしくお願いします。
ありがとうございました。
A
こんばんは。滋賀医科大学1回生のONです。先日は患者様宅訪問でお世話になりありがとうございました。メールするのが遅くなって申し訳ありません。ようやく1週間にわたる試験が今日終わり、かなりホットしています。

今回の患者様訪問実習の振り返りを書かせていただきます。

◆経験したこと

 往診に同行できていろいろな患者様を見れたこと。
脳梗塞の患者様の食事のラコールやエンシュアを試食・試飲できたこと。(エンシュアをいただきありがとうございました。)コーヒーを飲んでいたせいか、エンシュア1本飲んだら、結構、お腹があの後かなりもたれました。
患者様の家のバリアフリー(風呂や廊下)の様子が分かったこと。

◆疑問に思ったこと

 アルツハイマーで一人暮らしされている患者さんは家でコンロを使って料理されているのかどうか気になりました。またその患者さんはお手洗いは一人でできるのかどうかも気になりました。

◆印象に残ったこと

それぞれの家庭で愛情を持って介護されているのに感心しました。
特に最後の精肉店のお嫁さんはかなりパワフルな方でその方のおかげで患者様が長生きしている気がしました。ぼくも元気を分けてもらった感じです。

◆今日の気持ち

 いろいろな体験ができて良かったです。先生と患者様やそのご家族の信頼関係を
見させていただいて大変勉強になりました。

◆戸惑ったこと

 特にありません。

◆次回の目標

 1回目はKさんの家に1時間くらいおじゃましていたので、次回もKさんが熱が出ないように今回と同じく早い目(30分前後)においとましようと思います。次回もよかったら往診に同行させてもらいたいです。すごく勉強になります。
次回は3人の日程が合うかどうか分からないのですが、もし合えば9月下旬ぐらいに私たち3人と患者様の日程が合ったときに訪問する予定なのでまたよろしくお願いします。

いろいろ気を使っていただき、どうもありがとうございました。
暑さ厳しい折、先生もお体を大切にして下さい。
B
こんばんは。滋賀医科大学1回生のONです。</P>

 先日はお忙しい中、患者様宅訪問でお世話になりありがとうございました。今回で最後の医療人となりました。来年以降また大学独自で医療人GPを継続するかどうか検討中だそうですが、そうなることを望んでいます。本当にどうもありがとうございました。中村先生にもよろしくお伝え下さい。寒さ厳しい折、お体にお気を付け下さい。
 下記に今回の患者様訪問実習の振り返りを書かせていただきます。

◆経験したこと

 患者様の世話をしているお嫁さんの患者様(お姑さん)に対しての若い頃の気持ち、病気になった時の気持ち、寝たきりになった時の気持ちを病気の症状と合わせて、いろいろ立ち入ったことまで聞かせていただけました。MRIに映らない程度の脳梗塞でも、箸を落とす回数が多くなったり、被害妄想的言動が多くなるんだということも分かりました。

◆印象に残ったこと

 お嫁さんのストレス解消法を聞いたところ、ミシン(カバン作り)だそうで、実際に作ったカバンも見せてもらいました。売り物にしてもおかしくないぐらいプロ並の腕前で驚きました。私の母は老健施設に入っている祖父母の世話をするために週1度、滋賀から大阪まで泊まりで行っています。前まで洋裁が趣味でしたが、祖父母が入院してから洋裁をやめてしまいました。趣味をしているほど心の余裕がないからです。これは個人的な性格の違いなのか在宅医療と施設介護の違いなのか、いろいろ考えさせられました。

◆戸惑ったこと

 お嫁さんはいつ訪問してもすごく明るくて、快活でいつもこちら側が、元気をもらっていました。しかし、今回、時々後ろから誰かにぎゅっと抱きしめてほしいと思うことがあるとおっしゃった時、意外な感じがしました。やはり、たまりにたまっているものがあるんだなと思いました。

◆今日の気持ち

 今回で訪問実習は終わりになりました。学校から患者様宅まで片道1時間30分もかかりますが、その疲れ以上のものを得ることが今回もできました。1年生からこのような貴重な体験をすることができて本当によかったです。

@患者様訪問実習 振り返り
 滋賀医科大学4回生 UA

平成19年6月1日 快晴

■経験したこと

 今回の実習では102歳というご高齢の方からお話を伺うというめったに経験できないことをさせていただきました。私の祖父は85歳ですので、それより20年近く長く生きていらっしゃる方にお会いするのはもちろんのこと、お話をお聞きする機会ができるなど、想像だにしていませんでした。

 正直なところ、実際に患者さんにお会いする前は102歳というご高齢から想像して、ベッドで寝ていらっしゃるか、車椅子に座っていらっしゃると思い込んでいました。それだけにHさんのかくしゃくたるお姿には本当に驚きました。私の祖父よりもお若く見え、一瞬、訪問先を間違えたのかと思ってしまったほどです。お話をさせていただいて、その驚きはさらに強くなりました。よどみなく明治・大正・昭和の三時代の思い出を話されたのですから。私が年を重ねたとき、あんな風に自分の若かった時代の話ができるのかというと、できる自信がありません。教職に就かれていたせいか、お話の進め方も筋がしっかりしていて分かりやすく、その当時の様子がまざまざと目に浮かんできたくらいです。

■疑問に思ったこと

 目が5〜6年前からご不自由と伺いましたが、ご自分でお箸で食事を取られるとのことでどうやってとられるのか、少し疑問に思いました。

 奥様はおかずなどはなるべくそのままの形(ほぐすくらいはされている?)で出されるとおっしゃっていましたのでさらにどうやって食べられるのかと不思議に思いました。

■印象に残ったこと

 Hさんが、目がご不自由なのに気配を感じられるのか、私たちの方を向きながらお話しをしてくださったことです。奥様が時々、私たちに分かりやすいように、Hさんのお話の補足説明をしてくださるのが印象的でした。

■今日の気持ち

 102歳とは思えないくらいお元気な方にお会いすることができ、本当にびっくりの連続でした。特にHさんのお話をお聞きしている間は、タイムマシーンに乗ってその時代に実際に行っているかのような気さえしました。時間が立つのも忘れるくらいでした。

 自分に知らない時代、教科書の中でしか見たことのない時代のお話をたくさんお聞きすることができて本当に楽しかったです。

■戸惑ったこと

 お話の流れでたまたま出てきてしまったのですが、奥様が後妻さんとお聞きしたときは、お聞きしてはいけないことに触れてしまったのではないかと、心配になりました。どのような対応をすればよいのか本当に困りました。

■次回の目標

明治や大正時代の生活の様子や教職時代のお話をもう少しお聞きできたらいいな、と思っています。
A
滋賀医科大学4回生 UA

平成19年7月31日 快晴

■経験したこと

 梅雨明けとともに暑くなってきていましたので、Hさんが体調を崩されていないか、少し心配していました。けれど、そのような心配は杞憂に終わりました。前回訪問させていただいた時と全くお変わりのない、本当に元気なご様子で、とても安心しました。

 前回の訪問と少しメンバーが変わっていたせいか、私たちのことを覚えていらっしゃるのか、覚えていらっしゃらないのかは判断できませんでしたが、やはり前回同様、楽しそうに昔(明治や大正時代)のことを細かくお話してくださいました。

 現在は目がご不自由なのですが、まだ見ることができていらっしゃった時によくお会いしていた近所の方々のことは今でも声を聞くだけで、どなたがいらっしゃったか、お分かりになるそうです。その記憶力と耳の良さにはびっくりしてしまいました。ただ、最近は耳が遠くなられたため、少し分かりにくくなってきたそうです。

■疑問に思ったこと

 目がご不自由なので、時間感覚がなくなってきていて、音声で時刻を知らせる時計で時間を把握されているそうです。そうすると一日中、何をして過ごされているのかな、と少し疑問に思いました。

 前回も疑問に思ったことですが、今回、もう一度奥様にお話(ご自分でお箸で食事を取られるとのことですが、どうやってとられるのか)をお聞きしてもやはり、謎は解けませんでした。

■印象に残ったこと

 今回もHさんは、私たちの方を向きながらお話しをして下さいました。時々、身振りを交えてより分かりやすくお話をして下さろうとされているのも印象的でした。

 また前回よりも頻繁に奥様が、私たちに分かりやすいように、Hさんのお話の補足説明をして下さいました。もしかしたら、堀さんの体調を気遣われていたのかもしれませんが・・・。

■今日の気持ち

 今回もびっくりの連続でした。前回同様、Hさんのお話をお聞きしている間は、タイムマシーンに乗ってその時代に実際に行っているかのような気さえしました。本当にあっという間に1時間がたっていました。

 前回同様、自分の生まれるずっと前の時代、教科書の中でしか見たことのない時代の実際の生活の様子など、たくさんお聞きすることができて本当に楽しかったです。

■戸惑ったこと

特にありません。

■次回の目標

小学校で教えられていたときのお話や畑をされていたときのお話をお聞き出来たらよいな、と思います。

B
滋賀医科大学4回生 UA

平成19年12月18日 曇天

■経験したこと

 伊吹山に2回、積雪があったと聞いていましたのでHさんが体調を崩されていないか心配でした。けれど、そのような心配は前回同様、やはり杞憂に終わりました。相変わらずお元気なご様子でした。毎回訪問させていただく度に感じることですが、本当にお元気なご様子で、お話していてもとても103歳とは思えませんでした。

 前回の訪問と違い、玄関チャイムを鳴らしても、しばらくはどなたも出てきてださらなかったので、訪問日を間違えたのかと少し不安になりました。しかし、二度目にチャイムを鳴らして少しするとHさんの奥様が奥から出てきてくださって、おうちの中へと入れてくださいました。今回はHさんだけでなく、奥様も会話の流れが途切れそうになると、新しい話題を出してくださったりして、一緒にお話してくださいました。

 今回は前回お聞きした、教員を定年された後(昔の定年は50歳ぐらいだったそうです)北海道に汽車と船を利用して旅行に行かれたお話しから他にどんなところに旅行に行かれた事があるかお聞きしたところ、奥様が九州に行かれたお話しをしてくださいました。九州へは飛行機で行かれたそうです。しかし、九州旅行のお話は北海道旅行のお話ほど会話が弾みませんでした。これは便利な飛行機で行った九州旅行よりも汽車を乗り継いで行った北海道旅行の方が、Hさんにとっては思いで深いからなのかなぁと思いました。

 話しの拍子にHさんが「福田さんと違って古いことはよう覚えてますわ」とおっしゃられたときには一瞬、「福田さん?」と思いましたが、すぐに現首相のことを揶揄されているのだなと分かり、ご高齢なのに時事問題にも精通されていて本当に驚きました。

■疑問に思ったこと

特にありません。

■印象に残ったこと

 ご挨拶をしたときは少し私たちとは違う方向を向かれていたのですが、お話を始めた途端、Hさんはいつも通り、私たちの方に向き直ってお話しをして下さいました。

 今回は前回までと違い、奥様が積極的にお話に参加してくださり、昔のお正月の支度のお話や学校のお話を楽しそうにしてくださり、嬉しかったです。

■今日の気持ち

 いつもの通り、Hさんが情景描写をいきいきと交えながら話されるので、お話をお聞きしながらその場面が目に浮かぶようで、タイムマシーンに乗ってその時代のその場所に実際に行っているかのような気がしました。本当にあっという間に1時間がたっていました。

 前回同様、自分の生まれるずっと前の時代、教科書の中でしか見たことのない時代の実際の生活の様子など、たくさんお聞きすることができて本当に楽しかったです。

■戸惑ったこと

特にありません。

■次回の目標

小学校で教えられていたときのお話や、小さい頃、どんなやんちゃをされていたのかお聞きしてみたいです。


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遅くなってすいません。先日は訪問実習でお世話になりました。訪問実習の振り返りをメールで送ります。

■経験したこと

高齢者の方と一言で言っても様々な状況の方がいらっしゃるので、それぞれの方に合った療養の仕方があり、そのお手伝いをするために医者がいるということを感じました。

■印象に残ったこと

医者が少ないと思いました。

■戸惑ったこと

訪問先の方が想像していたよりも元気で、その意外さに戸惑いました。

■疑問に思ったこと

医者不足という現実と厚生省の医者を減らそうという動きの矛盾がなぜ起こるのだろうということ。

■感想

実際の地域医療の姿を初めて見ることができて、今後考えることが増えそうです。

■次回の目標

受身の姿勢から少し積極的に質問してみようと思いました。

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