将来を見すえた地域包括ケアセンターの役割

 日本を先行する形で、米原市の高齢化人口は1万人を超え、高齢化率24%になっています。これだけの高齢者を、これからどう支えていくのか? まずは今後10年間をどう対応するか? 病院は病床数を減らしています(基準看護数に満たず減らさざるを得ないのと、介護療養型病床の削減という国の施策があります)。特別養護老人ホーム(特老)や介護老人保健施設(老健)は、当分これ以上に増えることはありません。むしろ介護士(ケアワーカー)の数が減っており、現状でベッド数を減らす方向にあります。しかし高齢者はどんどん増えていきます。

 この現状を打開するには、在宅ケアに進まざるを得ません。ただし仕方なく在宅ケアなのではなく、在宅ケアこそが、家族の絆を深くし、より幸せな生活を高齢者も若年者も得ることができるという積極的な意味で、在宅ケアを進めていきたいと考えています。「家族が仕事に行ける在宅ケア」、「高齢者に最後まで働いていただける在宅ケア」。このためには地域の住民の意識を変えていく必要があり、今米原市内で行おうとしています。(伊吹地域における在宅療養者は増えており、在宅での死亡は5割になってきています)

在宅ホスピス研修会での講演   2008.8.24  @滋賀県薬剤師会館

谷川八重子さん講演内容・・・患者を取り巻く家族の心理について(8/24)