12月3日

12月3日は、予選2日目。試合が朝と夜にあるというスケジュールで、体の調整がとても難しい1日でした。女子は7時間も、男子は9時間もの間を異国の地のホッケー場でどう過ごすか? 夕暮れから急激に寒くなってきていました。
今日の写真や振り返りは、ホテル着がとても遅くなりましたので、できる範囲でアップします。また夜の試合は、暗くて写真を撮ってもぶれぶれで使い物になりませんでした。そのような事情をご了承ください。

写真に載っていない選手もいると思います。ご心配をかけているかと思います。でもチーム一丸となって戦っていますので、心配されませんようにお願いします。

 [真の日本代表選手を目指して]    遠征事務局  幸田伸也

  今回、初めての日本代表として、このオーストラリア遠征にやってきた子ども達、試合に勝つこと、自分のプレーがどれだけ通用するのか、ホッケーのことばかりを考え、期待と不安の中で試合に臨んだと思います。その中で、自信となったことや、反対に外国人のすごさを肌で感じたり、自分のホッケーが通用しないとはじめて壁を感じたりしたかもしれません。

 しかし、それらの試合での経験が、きっと5年後、10年後の子ども達の必ずプラスになると思います。

 ホッケーの試合を経験することも、もちろん大切なのですが、今回、現地の佐敷剛成さん・ヒロ子さん・ボブさんのおかけで、それ以上の大切な経験をさせていただいていると感じています。

 その1つが、オーストラリアの同じ世代の交流です。29日のバンバリーでの親善試合後、子ども達はボブ(小澤恵太)さんに教えてもらった会話の入り方(あいさつ・自己紹介後の進め方)で、勇気を出して声をかける姿がたくさん見られました。写真をとったり、メールアドレスを教え合ったり、私自身が子ども達の柔軟さに感動しました。この出会いをきっかけに、ずっとつながることができたり、やがて、海外のどこかのチームで一緒にプレーしたり、A代表同士で対戦することができればなどと、考えると、試合に勝つこと以上に、外国語で会話できることの大切さを感じてくれれば、この出会いから海外でのプレーを夢見る選手、技術と語学力のともなう『真の日本代表選手』になれるかもしれないと、子ども達の柔軟さを見ているとつくづく感じることができました。

 あと1つが、昨日行われたオーストラリア代表選手によるコーチングです。

ワールドカップ金メダリストによる技術指導、佐敷(ヨシ)さんがいたからこそ実現した企画。

 話を聞くと仕事を休んで日本の子ども達のために駆けつけてくれたとか.. .。そんなことがしてもらえるのかと、その熱い気持ちに感謝以外の言葉が見つかりませんでした。

 私たちが毎日行っている技術指導も、もちろん大切なのかもしれませんが、私たちでは絶対に実現することができないこの企画、この楽しい時間の中で学んだ何かが、選手1人1人の真の成長につながることを期待します。


BOYS: JAPAN vs NSW BUSHRANGERS GOLDEN THUNDERBOLTS
5 ー 0

   
 
 
   
 
 
   
   
   
 
 

男子予選リーグ

              JAPAN U-16  5 2?0  0  NSW GOLDEN THUNDERBOLTS
 
3?0 

  予選リーグ2日目は昨日の強風もおさまり、曇りの中に晴れ間がのぞく不安定な天候となった。第1戦の反省を生かし、FWからのプレスをより激しく行うよう指示した。

 前半開始早々から、その指示通りFWが相手DF陣にプレッシャーをあたえ、チャンスを作る。そして前半7分相手サークル前からMF宮口がドリブル突破、こぼれたボールを角度のないところからFW小澤がスイープシュートを決めて今大会初の得点を上げる。この得点により、勢いにのった日本チームはレフトサイドでボールを奪い、FW山下のセンターリングをFW村山がタッチシュート、待望の追加点をあげる。その後も日本チームが優勢に試合を進める。前半終了間際日本チームの足が止まったところを攻め込まれるも、GK松田を中心としたDF陣が踏ん張り無失点で前半を終える。

 後半を迎えるにあたり、前半以上のプレスを行うように指示をして後半を迎える。前半のいい流れを生かして開始早々から相手陣に攻め込む日本チームは、後半1分RW竹田が右から持ち込んでシュートを放つ。相手GKがセーブするも、こぼれ球をMF宮口が冷静にゴール左隅に決め、さらに追加点をあげる。相手チームの運動量が落ちた中、日本チームはFWの交代を行いながら前線からのプレスを緩めることなく攻撃を続ける。この作戦が功を奏し、後半12分PCを得た日本チームはストップミスの後MF青山が技ありのヒットシュートから4点目をあげ、立て続けに後半13分MF宮口のドリブル突破からのこぼれ球をFW内田が見事なリバースシュートを決めて試合を決定づける。その後相手チームも攻勢をかけてきたがFWのプレスとMFDF陣の粘りにより無失点で試合を終え、今大会待望の1勝をあげることができた。


GIRLS: JAPAN vs NSW BUSHRANGERS GOLDEN THUNDERBOLTS
1 ー 0

   
 
 
 
 
   
   
 
 女子予選リーグA
2010.12.03.(FRI) 11:00-

NSW GOLDEN THUNDERBOLTS  0  0 0   1  JAPAN U-16
                         0 1

 ここまで晴天が続いた現地の天気も、今日の1試合目は霧雨の中でのウォーミングアップ・・・・試合開始時には、止んだものの肌寒い中での試合開始となった。

2戦目の相手は、先日のテストゲームでは1-0で勝っているNSW GOLDEN THUNDERBOLTSである。日本チームにとって、この1戦を気持ちよく勝ち一気に波に乗りたいところであったが、立ち上がりからNSWの積極的なプレスで、ルーズボールの処理をことごとく支配されるなど押され気味の試合運びとなった。そんな中、7分16分17分PCをチャンスを得るが、パスが安定せず狙い通りの攻撃ができない。

結局、お互いに決め手を欠き、無得点のまま前半を終了した。

  後半に入り、開始早々から日本チームは相手陣内に攻め込むチャンスがあったが、相手GKのファインセーブやシュートが枠をわずかにそれるなどチャンスをものにすることができない。逆に、12分14分には、立て続けにNSWPCを取られるピンチを招くがDF陣の頑張りで何とか失点を防いだ。

 得点が動いたのは、17分この試合4本目のPCで、第1シュートが崩れたところを松本(#06)がフォローし、自ら執念のヒットシュートを決め1-0とした。

 その後、やっと本来の動きが戻った日本チームが再三チャンスをつくり出すが得点には至らず、1点を守った日本チームが勝ち、対戦成績を2勝とした。

 この試合を通して、(外国人選手との試合に慣れてきたためか?)1対1の個人技に頼るプレーの割合が多くなっていたことが、結果的に裏目に出ていたようである。次のWA-15戦の課題としたい。


GIRLS: JAPAN vs  WA STATE U15
1 ー 2

 
 女子予選リーグB 2010.12.03.(FRI) 19:00-

WA STATE U-15  2   1 1     JAPAN U-16
   1 0

 3戦目の相手はWA STASTE U-15である。地元チームということもあり、完全アウェイ状態での試合となった。また、選手たちにとっては、この日2本目の試合であり、1試合目から7時間空くという条件での試合となった。

試合は、序盤からWA U-15のゾーンプレスに対して、有効なコースを生み出すポジション取りと展開を駆使したアウトレットパスが功を奏し、日本チームが主導権を握るゲームで幕を開けた。よって、日本チームが相手サークル付近で試合をする時間が多くなったが、WAの体を張ったDFに阻まれ得点には至らない。

逆に6分には、WAの速攻に対しPCを与え強力なヒットが決まり、1点を奪われてしまう。

しかし、日本チームは気落ちすることなく攻め続け、10分に鳥山(#18)FGを決め1−1に追いつく。その後、何度となくWAゴールを脅かしたが、GKのファインセーブに阻まれ得点することはできず、1−1のまま前半を終えた。

後半に入り、やや疲れが見えるWAに対し、相変わらず運動量と気迫で勝っている日本チームが主導権を握っての試合が続く。決定的なチャンスも何度かあったが、シュートを決めることはできず時間が過ぎていった。

WAが日本陣サークルを脅かしたのは、後半には、わずか2回であった。

試合終了間際の23分WAPCを与えてしまうも、GK中村(#01)のスーパーセーブで難を逃れた。しかし、PCのアゲインでヒッターのゴール右側クロスヒットを押し込まれ失点してしまう。

最後の最後まで、追いつこうと必死の形相で走り続けた日本チームであったがゲームセット・・・・会場からは、両チームへの拍手と賞賛の声が鳴りやまなかった。

日本チームにとって決定力の低さが課題となる惜しい試合であった。

 U-16女子監督 馬場治男


BOYS: JAPAN vs  WA STATE U15
2 − 0

 
 男子予選リーグ

    JAPAN U-16  2 2 - 0  0  WA STATE U15
0 - 0
 

 

 本日2試合目20時より試合開始。相手はWA U15で16時のNSW GT戸の戦いに勝利をおさめている強敵である。午前中の試合との間があいたこともあり、選手のモチベーションがさがらないように指示をし、試合に臨んだ。

 前半3分FW小澤がDFからのロングパスを受け、ドリブルでサークルインをして右サイドの角度のないところからヒットシュートを決め、先制点をうばう。その後一進一退の攻防が続き、途中出場のFW福田が左サイドのエンドラインをドリブル突破し、センターリングをながす。そのボールにFW村山がゴール前でいち早く反応をし、タッチシュートにより追加点を奪う。日本にとっていい時間帯での追加点であった。

 後半に入りDFの国枝、原、植村を中心に徹底したマークで相手FWの攻撃のチャンスをことごとく防ぎ、無得点で試合を終える。

 一日2試合というハードスケジュールではあるが18人がそれぞれの役目をしっかりと理解し、チーム一丸となって試合に臨むことができ、本日2勝をあげることができた。

  本日2試合を通し、オーストラリアのスピードや力強さに慣れてきたこともあり、自分たちの本来のプレーが徐々に出せてきているように見える。しかし、一瞬の隙をあたえると失点につながることもあるので、明日からの試合においても集中力を切らさず、無失点を目標にのぞみたいと思う。


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