第53回 全国国保地域医療学会

医療発祥の地から日本を動かそう

〜地域包括医療・ケアを全国の都市へ〜

2013年10月4日、5日

島根県民会館・サンポールむらくも


今年の国保医学会は、8名の大所帯となりました。島根は出雲の国、旧暦10月は神有月(かみありづき)と言われます。ちょうど60年に1回の遷宮の年にもなりました。日本は、少子高齢化が進んでいますが、都市部と郊外、山間部ではかなり状況が違います。それぞれの地域でそれぞれの地域医療・ケアを取り組んでいかなければ、追いつかない。国では「地域包括ケア」という言葉が今年はたくさん使われました。百の地域があれば、百の地域包括ケアがあり、普遍化することは難しい。

米原市でも、平成22年に4万1千人だった人口は、平成33年には3万8千人に3千人の減少。高齢者は平成22年に1万人が平成33年には1万1千人(+800人)。高齢化率は 28%が33%に増加すると見込まれています。地域の住民が安心して過ごせるように、医療や介護の整備はもちろんですが、「まちの在り方」自体が問われているようにも思います。

住民の皆さん一人一人が、自分はどのように行動するのか? 「自分だけ良ければいい」ということが通用せず、皆が支え合うことが大切になってきます。

先輩や後輩、同級生ともたくさん会えました。熊本の脇田先生とは夜に盛り上がりました。真面目に地域医療を考えている人たちの集まりは、純粋に楽しい。

ケアセンターいぶき・近江診療所より8名で参加しました。それぞれが発表します(8題)
 
新川PT(理学療法士)
『事業所から見たサービス担当者会議におけるアンケート調査について』
 
松江城もどうしてどうして立派でした。
 
たくさんの人たちが聞きに来ておられました。ありがたいことですね。
 
瀧澤PT(理学療法士)
『多職種連携教育〜IPE〜つなごう連携、深めよう理解』 これまでのIPE研修を踏まえての発表でした。
 
発表お疲れ様でした。興味深く聞いておられました。
 
畑野
『米原市保健・医療・福祉連携体制(米原モデル)の実現に向けて』・・・平成27年度に米原近江地域においても、医療・福祉・子育て事業の拠点を
 
西村ケアマネ
『多職種連携を深めるサービス担当者会議とケアマネジャーのあり方について』 病院の医療関係者にはなかなか見えないケアマネの重要さを伝えてくれました。
 
福田看護師
『診療所ナースのお仕事』 医師の補助だけでなく、看護師が自律して、がん患者などへの心のケア、看取りの際のエンゼルケア、死後のグリーフケアなど、診療所看護師の存在感を出していました。
 
臼井先生の『前略、患者様』とうい口演もありました(写真は撮れませんでしたが)。発表が終わりダッシュで出雲大社へ
 
自分を含め出雲大社は初めてのスタッフが多かったです。
 
因幡の白ウサギ・・・日本医療の原点とされる
 
大国主命(おおくにぬしのみこと)
 
出雲大社本殿。平日の夕方で人は少なめでした。
 
昔は巨木の柱で高いところに社殿があったとか
 
2日目の発表は谷口看護師
『よりよい在宅支援を目指して 診療所からのバースデイプレゼント&診療所から発信する情報共有の和』
 
水上看護師
『あなたの物語を聴かせてください 〜在宅患者さんの人生の物語を綴って〜』 患者さんが亡くなったら終わりではなく、そこから始まることも多い。
 
たくさんの方が熱心に聞いていらっしゃいました
 
急ぎ足で足立美術館へ
 
世界一の庭園とされています。
 
小雨が降っていましたが、それもまた美しい
 
完璧な美を追求した庭園でした
 
『美』を見て、心にエネルギーを充填できました

地域包括ケアセンターいぶき、近江診療所とも、多職種との連携、患者・家族との気持ちの共有、コミュニケーションについての発表でした。今回のスタッフはもちろんですが、両施設のスタッフともすばらしい感性や能力を持っていると感じました。感謝感謝です。