ケアセンターいぶき 2017年度はじめに当たり

2017.4.3
畑野秀樹


 春分の日も過ぎ、これからは桜が楽しめる時期となりました。平素はケアセンターいぶきの運営にご協力をいただき、ありがとうございます。

4月1日には大阪で初めての協会の施設、千早赤阪村の国保診療所開設を祝う会がありました。千早赤阪村は大阪で唯一の村で、人口5000~6000人とのこと。診療所長は私の同級生の川妻先生で、長野県から地元の大阪に戻ってこられました。懇親会では、近畿に仲間が増えて力をもらうことができました。

 また、診療所を中心に地域包括ケアを推進されている奈良県のT先生から、ケアセンターいぶきが目標とする一つの診療所であると、応援をいただいています。現在千葉で活躍されている全老健のO先生からも、在宅復帰率の高いケアセンターいぶきの老健を目指していると、いつも支援の言葉をいただいています。皆さんとともに進んできた11年間は、成果も出て、それなりに各地で評価をいただきました。皆さん、ありがとうございました。

◆さて2017年度を迎えるに当たり、今後も地域包括ケアの推進を目標にしていきたいと思います。具体的に言えば、「この地域に住んでいてよかった」と言われるようなまち作りと言えます。そして、皆さんとともに何かやってみたい、チャレンジの年にしてみたいと思ってます。

◆今年度の大きな変化として、人事異動に伴う新しい事務長の赴任があります。新しい事務長として仲谷さんを迎え入れることができました。昭和○○年生まれ、地元の出身で長い間、伊吹町役場~米原市役所に勤めていらっしゃいました。柔らかい物腰の人物と把握しています。お母さんや奥さんなどとも、ケアセンターいぶきでつながっています。

また、西○さんはふくしあの地域包括支援センターから帰ってきてもらいました。実力のある人材ですから、再び一緒に働けることを楽しみにしています。澤○さんは、昨年ふくしあに事務職として入職された若手です。当方では介護保険を含む事務の仕事をしていただく予定です。皆さん、是非これらの新しい人材と、早く仲良くなって楽しい職場にしていきましょう。

去年は、経営的に厳しい1年だったと思います。苦しみ模索してきました。しかしなんとか明るい兆しを作っていただくことができました。今年は去年の頑張りが報われる年になると思います。みんなで力を合わせていきましょう。

◆各論に入っていきますと、外来においては異動によりスタッフの体制が変わります。患者さんサービスために夕方外来を週4回してきましたが、さすがに医師二人体制で、毎日午前7時から午後8時~9時の仕事は消耗してしまいました。今月から月曜日の午前に、岐阜シティタワー診療所からN先生に来ていただいて外来をしてもらいます。また7月からは月曜日・火曜日の夕方外来をなくして、夕方外来は週2回に減らす予定をしています(午後外来などでフォローします)。
 患者さんが多く予約が入りにくい状況ですが、なんとか予約が取れるような工夫もしていきたいと思います。訪問看護についてはノルマを外し、往診と訪問看護で合わせて在宅医療をしていきたいと思います。

老健においては、谷○部長には相談員業務から徐々に外れてもらい、ケアセンターいぶき全体を見渡せるようにしてもらう予定です。代わりに伊○看護師に相談員をしてもらいます。福○看護師には、診療所で積み重ねた経験や知識を活かして、老健と在宅とを結びつけていただきたいと期待しています。
 当施設は、60床あるベッドのうち30床をショートステイとして在宅療養する人たちを支援しています。ロングは3ヶ月という限度を廃止し、事情を鑑みて3ヶ月より長く入所してもらうことも考えていきます。現在の在宅復帰率は7割に減少していますが、「地域で住民を支えていく」視点で運営したいと思います。

◆管理職業務においては、中村先生にセンター長補佐についてもらい、医師の派遣などの調整についてもらいます。臼井先生には4月の時点ではまだ変わっていませんが、副センター長の役についていただきたいと計画しているところです。

◆さて、今後の私たちスタッフの仕事として、施設における業務は当然進めていってもらいただきたいと思いますが、この地域が生活していきやすい地域になるための知恵を集めてもらいたいと考えています。特に若い人たちが減少している中、若い人たちとの交流を持って若い力が反映できるように、子どもたちにはこの地域を好きになってもらえるように知恵を集めて実践していただきたいと考えています。医療や介護だけでなく、広義の福祉、教育、産業などとの連携が必要です。
 このための業務は、勤務時間として取り扱えるよう事務長や谷○部長と調整してもらいますようお願いします。

◆最後になりますが、皆さんが住民のために「よいと思ってやることはよいことだ」と思っています。管理職として皆さんの実践を応援しますし責任を取りますので、ますますの皆さんの挑戦・実践を期待しています。健康に留意をして、楽しく働けるよう力を合わせましょう。