伊吹町大清水のウバユリと、伊吹薬草園 2003.7.31

昨日、往診している途中、林の中にぱっと目に付くものがありました。「ウバユリ」ちゃうんけ? と思いつつ通り過ぎました。
本日の往診のとき、確認してみたら、藪の中にたくさんのウバユリが咲いていました。
「ウバユリ」という名前のごとく「きたない」イメージだったのですが、なかなかどうして結構いけてます。


ユリにしては、長い花弁で紫色の色彩が散らばっています。「ウバユリ」というイメージに見えないこともないですが、ちょっとかわいそうかなって。花盛りの頃には,根もとの葉が枯れて欠けていくことが多いので葉のない歯なしの姥(うば)に例えてウバユリの名がついたそうです


かなりたくさんの株があります。


藪の中なので、探すのはよっぽど慣れていないと無理かも? でも道路わきです。


こちらはいつもの薬草園ですが、ワレモコウの花が大分咲いてきました。ちなみに伊吹山山頂でも見られ始めましたよ。


ワレモコウ・・・「我も恋う」とも読めますよね。地味な花ですが、密かに片思いって感じでしょうか。


マツムシソウも結構咲いています。


ツリガネニンジンですが、山でももうすぐ見られるかな。根が人参に似ているそうです。


ヒヨドリバナの蜜を吸う蝶がまぶしい(薬草園)


オニユリ(鬼百合)です。茎元にむかごをつける点でコオニユリと区別できます。


伊吹町春照のお宮さんにもオオキツネノカミソリが群生しています。春照(すいじょう)は北国街道脇往還の宿場町として栄えていました。


神社に「狐のかみそり」ってなんとなく似合いませんか? おしべとめしべが花の外に長く突き出ているのでキツネノカミソリというよりオオキツネノカミソリというのだそうです。(感謝→yamamoto@京都様)


ヤブランだそうです。(感謝→yamamoto@京都様)



上野の村中にヤマジノホトトギスが咲いていました。残念ながら園芸種だとのことです。8月2日に北尾根で、野生のものをアップしました。