2007 中学生選抜(U-15)日本代表ホッケーチーム オーストラリア遠征選手団
2007年12月7日

5日目


山田先生より、メッセージをいただきました。

 男子監督の山田です。

本日から大会が始まりました。当日を迎えるまで大きな問題もなく過ごすことができました。

 本日の試合の様子をお知らせします。対戦相手はCOMOというチームとの試合でした。中には私より大きな選手(180cm以上)もおり、選手もとまどいを覚えながら戦いが始まりました。

 試合が始まり一進一退の攻防が続き、最初のPCも相手の好守に阻まれ、試合のペースをつかむことができませんでした。しかし、カウンターからFWの小林(朝日中)がセンターリングを確実に決め、待望の先制点をあげました。その後の相手FWの攻撃もGK井川(樋脇中)を中心とするDF陣が体を張ったプレーで得点を許さなかった。前半終了間際、PCのリバウンドを森(伊吹山中)が押し込み追加点をあげ、2−0で前半をおりかえしました。

 後半立ち上がり早々相手のPCから、失点を許し2−1になり苦しい展開をしいられました。日差しも強いため選手の体力の消耗がはげしく選手交代を頻繁に行うことで試合の流れを引き戻そうと試みました。その結果、PCから松村(一方井中)がゴール右上に決め、3−1としました。相手の反撃もあり3−2となるが、試合終了間際に星(今市中)からのパスを受けた藤井(今市中)が確実に決め、勝利を決定づけました。

 結果4−2と初戦を勝利することができました。課題もたくさんあり、明日からの試合に向けて修正し、臨みたいと考えています。




 5日目は、国際交流試合が始まりました。女子・男子ともCOMOという地元のチームとの試合でした。最初はがちんがちんに固まっていた子どもたちですが、試合の進行とともに調子が出てきて、女子は6-1,男子は4−2で勝利しました。オーストラリアのチームは、大人の顔立ち、すらっとしたプロポーションで、とても同じ15才とは思えません。35分ハーフの前後半で、さすがに後半足が止まってきましたが、オーストラリアの選手に貫禄負けしないプレイは、とてもスリリングでおもしろかったです。


 女子は始終攻め続けていましたし、素人目ですが、2列目が安定しており、1列目がかなり動くことができていました。大久保監督も「全員試合に出てもらうことができた」ととても満足そうでした。

 男子は、体格差をとても感じました。オーストラリアチームは歩幅が長くリーチも長いので、ダッシュでは劣るところもありましたが、常に走り抜くことができていました。1−0、2−0,2−1,3−1,3−2,4−2と経過、接戦でしたし、見応えがありました。日本のトップ20名を集めるとこんなにすごいチームができるのか、とワクワクでしたよ。

昼食は、各自が街に出て買って食べることになりました。「ちゃんと買えたよ」とコーチに報告する選手もいたそうです。夜は中華料理のお店に行きました。待っているときに試合中の英会話の勉強もしましたね。今日はよく食べました。明日はいよいよWA U-15との試合です。

女子チーム、円陣を組む

男子はフレンドリーに話していました

体格差があるように思えますが、そんなに見劣りしませんね。日本は上半身が華奢か。

男子の試合が始まる

後記・・・

 The Perth Expressという無料の雑誌が街のあちこちに置いてあるようで、今日は岐阜の旅行者が雑誌で読んでやってきましたとおっしゃっていました。ちょうどホッケーが特集されており、この大会のことも雑誌に取り上げられていました。もちろん日本チームの選手名や監督によるチーム紹介も載っていました。
その方は、「岐阜県出身選手がんばれ〜」と応援されていました。

 その中で、オーストラリアチームのことも書いてありましたが、男子は2000年シドニーオリンピック銅メダル、2004年アテネオリンピック金メダル、2006年ワールドカップ銀メダルと、輝かしい成績。女子も2000年シドニーオリンピック金メダル、2006年ワールドカップ銀メダルと、やはり輝かしい成績を残しているそうです。

 特に、PerthのあるWest Australia(WA)州は、オーストラリアの中でも最も強豪として知られ、女子はWA州がオーストラリアホッケーリーグで過去4年間で3回優勝しており、男子も安定して好位置につけているそうです。

 Perthのホッケーチームに所属している日本人の方のコメントを拝見しましたが、「日本とオーストラリアのホッケーの違いは?」という質問に対して、「オーストラリアの方がコーチの質が高く、選手たちは短時間に集中して、実践にかなった様々な場面でのプレーの方法を教えてもらっている」と回答されていました。また、「オーストラリアでは、練習でも本気でやって、ケガした選手が悪いくらいの気持ちでやっているが、日本のケガをしないようにやっている練習の質の差が成績に出ているのでは」とのことでした。


なるほどなるほど・・・昨日までのコーチングも、常に実践を意識しながら、気を抜かない、歩くことをしないよう指導されていました

翌12月8日へ