地域医療研修

私たちの目標

@地域医療(地域包括ケア)を理解する医師を育てる

A地域医療の楽しさを実感してもらう

レポート フォーマット(例)
研修レポートを書く際に参考にしてください


レポート

2006年度からはケアセンターいぶきでの研修、2005年度までは伊吹診療所での研修です
2003年度
ドクターKの地域医療研修レポート
2003年8月21〜22日 自治医大学生夏季実習
2003年9月1〜5日 自治医大地域医療BSL
2004年度
2004年8月 学生実習
2004年8月 臨床医研修 & 自治医大生地域医療実習
2004年9月 臨床医研修
2004年11月 ドクターN 診療所見学

診療所における、医学生・研修医受け入れにあたってのメリットとデメリットについて

2005年度
2005年5月 新医師臨床研修制度に基づく診療所研修
2005年8月9日〜12日 金沢大学学生実習
2005年8月18日〜19日 自治医大学生実習
2005年8月28日〜9月2日 自治医大5年生地域医療実習
2005年12月12日〜15日 滋賀医大5年生地域医療実習
2005年10月14日〜12月28日 地域医療振興協会シニアレジデント長期研修(診療支援)
2006年 滋賀医大 医療人GP (患者様訪問実習)
2006年3月2日 シニアレジデント見学(ケアセンター情報含む)
2006年3月13日〜23日 滋賀医大学生 地域医療実習

2006年度

2006年4月 地域医療振興協会シニアレジデント研修
2006年5月 滋賀医大学生 医療人GP(第2回目訪問)
2006年6月 研修医 地域医療研修
2006年7月 研修医 地域医療研修
2006年8月 自治医大生 地域医療実習
2006年8月 自治医大生 夏期実習 新聞記事(2006.9.12)
2006年9月 I病院看護師 地域研修
2006年9月 研修医 地域医療研修
2006年10月 静岡日赤研修医 地域医療研修
2006年10月 山ワークショップ 1クール目
2006年11月 山ワークショップ 2クール目
月刊地域医学2007.1 (山ワークショップ 記事)
2007年2月 滋賀医大 学生実習
2007年度
2007年4月 東京北社会保険病院 研修医 地域研修
2007年5月 滋賀医大研修医 地域研修
2007年6月 N病院 研修医 地域研修
2007年 滋賀医大 患者様訪問実習
2007年7月 横須賀うわまち病院研修医 地域研修
2007年8月 東京北社会保険病院研修医 地域研修
2007年9月 静岡日赤研修医 地域研修
2007年10月 滋賀医大5年生 地域医療実習
2007年10月 市立長浜病院 研修医地域研修
2007年10月 東京北社会保険病院研修医 研修
2007年10月 名古屋学院大学 栄養士実習
2008年1月 伊東市民病院 研修医(J1) 地域研修
2008年2月 滋賀医大5年生 地域実習
2008年1月〜2月末 横須賀うわまち病院 J1 地域研修 その1
2008年1月〜2月末 横須賀うわまち病院 J1 地域研修 その2
2008年2月 三重栄養大学 学生実習
2008年2月 滋賀医大6年生 地域実習
2008年度
2008年5月 滋賀医大研修医 地域研修
2008年6月 滋賀医大6年生 地域医療実習 @ A B C
2008年7月 伊東市民病院 研修医(J2) 研修
2008年7月 滋賀医大学生 レポート
2008年9月 自治医大学生 地域医療実習
2008年9月 滋賀医大学生 地域医療実習
2008年9月 静岡日赤研修医 地域研修
2008年9月 滋賀医大患者様訪問実習
2008年11月 伊東市民病院 研修医 地域研修
2008年11月 静岡日赤 研修医 地域研修
2009年度
2009年4月 東京北社会保険病院 研修医 地域医療実習
2009年5月 長浜赤十字病院 研修医 地域研修
2009年10月 静岡日赤 研修医(K) 地域研修
2009年10月 静岡日赤 研修医(M) 地域研修
2009年10月 静岡日赤 研修医(U) 地域研修
2009年12月 滋賀医大 5年生 地域医療実習
2009年11〜12月 東京北社会保険病院 研修医 地域医療実習
2010年2月 市立奈良病院 研修医 地域研修
2010年3月 滋賀医大 5年生 地域医療実習
2010年度
2010年5月 滋賀医大 6年生 地域医療実習
2010年9月 滋賀医大 1年生 早期体験実習
2010 滋賀医大・自治医大合同 夏のワークショップ
2010 滋賀医大 地域里親による医学生支援プログラム
2010年10月 静岡日赤 研修医(I) 地域研修
2010年10月 静岡日赤 研修医(S) 地域研修
2010年11月 静岡日赤 研修医(S) 地域研修
2011年3月 伊東市民病院 研修医 地域研修
2011年3月 滋賀医大 5年生 地域実習
 2011年度
 2011年4月 滋賀医大 5年生 地域医療実習
 2011年8月 滋賀医大・自治医大 夏のワークショップ
 2011年9月 滋賀医大 1年生(o) 早期体験実習
 2011年9月 滋賀医大 1年生(s) 早期体験実習
 2011年9月 社会保険中央総合病院(a)  研修医 地域研修
2011年11月 社会保険中央病院(m) 研修医 研修 #1 #2
 2011年12月 静岡赤十字病院 研修医 地域研修
 2011年12月 滋賀医大 5年生 地域医療実習
 2012年度
 2012年5月 滋賀医大 6年生 地域医療実習
 2012年5月 甲賀病院 研修医 地域研修
 2012年7月 滋賀医大 5年生 地域医療実習
 2012年7月 甲賀病院 研修医 地域研修
2012年7月 滋賀医大 1年生 早期体験学習
 2012年8月 東京北社会保険病院 研修医 地域研修
 2012年8月 滋賀医大 1年生 早期体験学習
 2012年10月 長浜赤十字病院 研修医 地域研修
2013年1月 東京社会保険中央病院 研修医 地域研修
 2013年2月 長浜赤十字病院 研修医 地域研修
 2013年度
 2013年4月 東京北社会保険病院 研修医(J1) 地域研修
 2013年5月 滋賀医大 6年生 地域実習
 2013年7月 市立長浜病院 研修医 地域研修
 2013年7月 滋賀医大 5年生 地域実習

レポート フォーマット(例)
研修レポートを書く際に参考にしてください

日本医師会「指導医のための教育ワークショップ」を受講し、修了しました。(2005.1.30)
日本プライマリケア連合学会 認定医を取得し(2012)、指導医を取得しています(2013)。

地域医療・プライマリケアに興味がある学生(医学・薬学・看護)・研修医、薬剤師あるいは看護師の研修受け入れに協力したいと思います。

持ち物
@白衣
A聴診器
Bサンダルなど上履き、往診できる靴、冬は長靴
C短パン、Tシャツ・・・入浴介助ができるように
Dパソコン・・・毎日の振り返りができるように

◆地域包括ケアセンターいぶきの特徴・・・(注 数字は2012.10現在のもの)

@滋賀県にない、日本でも数が少ない医療と介護のドッキングした施設であること。公設民営であること。
A診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、リハビリテーション、デイケア、老健の複合施設。スタッフ数 87人
B医師複数制であること。出張所、近江診療所、米原診療所(医師派遣先)も合わせ、市内6ヶ所の診療所を4人(+α)の医師で運営
C老健は3ヶ月が限度であること。在宅復帰率が約90%と非常に高いこと。うち30床がショートステイで、1ヶ月に170人が入所し非常に回転の速いこと(平均入所期間 4日)
D老健の平均要介護度は、ロングが 3.8, ショートが 3.7と、重度の占める割合が多いこと(要介護4+5で過半数)。
Eリハスタッフが9人と多いこと(PT 5,OT 3,ST臨時1)
F摂食・嚥下に関する「お口のチーム」ができていること。(歯科衛生士、言語聴覚士(ST)、作業療法士(OT)、栄養士など)
Gデイケア(定員25人)は、市内全域を対象とし、入浴サービスがなく、リハビリに特化していること
H在宅医療に力を入れていること(在宅療養支援診療所)。1年の往診件数は 1400〜1700件。在宅看取り 年に約30人。
Iショートステイでも看取りを可能としていること。年間約5人ショートステイでの看取り
J訪問看護、隣接する社協のホームヘルパーなどの力により、独居でも、重度でも、末期癌でも在宅療養が継続可能であること。
K24時間、連絡可能であること。在宅療養の契約患者・利用者には、医師、訪問看護師、ケアマネが24時間連絡可能であること。
 ◆これまでの研修医・学生の受け入れ実績
                             ・・・学生数には看護学生、リハ学生、栄養士学生も含んでいます
2006年 研修医受け入れ 10名(延べ日数 137日)、学生受け入れ 3名(延べ日数 7日)
2007年 研修医受け入れ 11名(延べ日数 179日)、学生受け入れ 8名(延べ日数 36日)
2008年 研修医受け入れ 10名(延べ日数 148日)、学生受け入れ 14名(延べ日数 111日)
2009年 研修医受け入れ 13名(延べ日数 221日)、学生受け入れ 28名(延べ日数 138日)
2010年 研修医受け入れ 12名(延べ日数 109日)、学生受け入れ 76名(延べ日数 143日)
2011年 研修医受け入れ 8名(延べ日数 193日)、学生受け入れ 34名(延べ日数 176日)  
◆指導医としての教育方針(日本プライマリケア連合学会 指導医申請に際しての回答) 2012.10

(1) なぜ家庭医療の指導医を担うのか,その経緯と情熱
(2) これまでの教育指導歴があれば,どんな教育経験が自分の教育方針に影響を与えたか,そうした影響のもと自分のコアになっている教育についての抱負


 平成5年に診療所に赴任をして19年が経過しました。初期の頃は自治医大の学生のみでしたが、徐々に滋賀医大や他大学の学生が来るようになり、「地域医療」や「全人的医療」に対しての視点がない学生がいることに驚き、また実習を通して「初めての経験だった」「地域医療が楽しいものだった」という反応があり、地域医療や家庭医療の現場を経験することが若い世代に必要であろうと考えました。

 「地域包括ケアセンターいぶき」という医療と介護の複合施設を2006年に立ち上げた際、研修医や学生の数もぐんと増えました。大病院から来る研修医は、「地域医療も往診も介護保険も初めて」と答える人が多く、「病気・臓器」だけを見る医師では困ると思いました。どんな専門医を目指すにしても、患者を全人的に診ることができ、家族や地域の背景を知ること、患者の生活を支えるような視点を持った医師を是非増やしたいと考えるようになりました。

 プログラムは研修医や学生に、地域のフィールドを見て回り、訪問診療の他、訪問看護、ホームヘルプ、ケアマネ、デイサービス、老健の入浴介助、栄養士、薬剤師などの仕事に同行・体験をしてもらうことで、チーム医療・ケアについて学んでもらえるようにしています。他職種の役割を知ること、そして他職種から見た「求められる医師像」について考えてもらいます。また産業医、学校医、予防接種などの地域の保健活動についても経験をしてもらいます。

 研修の振り返りとして毎日の出来事や感じたことをレポートにまとめてもらい、毎日の夕方か、忙しいと週1回、話を聞かせてもらい、体験へのフィードバックをしたり、今後の研修プログラムの修正をしたりしています。同じ研修でも研修医によって受け取り方が全く異なり、拒否をする人もいれば、こちらの期待以上に吸収してくれる人もいます。うまくいかない場合には、当方のプログラムの目的を説明し、研修医とよく話をするように心がけています。

 診療所に出てから今までの19年間の経験から、病気の診断や治療については、病院でも学べるので、知識や技術にこだわるよりも、「医の心」を重視して指導しているつもりです。「病気だけをみるな、人をみて、元気になってもらえるためにはどうすればいいかを考え、実践しよう」と伝えています。病院の医療をそのまま地域で実践しようとする研修医が、地域住民に拒絶をされてしまい、うまくいかなかったことがあるからです。住民からの信用を勝ち得るためには、まずは住民を知ること、地域を知ること。そして、若い医師が将来も心折れることなく成長してもらうために基礎となる「こころ(マインド)」について学んでいただきたいと考えています。